我が家のあるの地区には,個人所有の土地(畑)と財産区所有の土地(入会地的扱いか?),国有地があります。
田舎なので,畑は1筆あたり,1町分もある広さがあります。財産区は全部合わせると30町分はあるとおもいます。
公図もあり,それぞれがどこに位置しているのかはわかります。
ただし,明治期に作られたものなので,航空写真の上に公図を重ねると10m程度のずれはあります。
この地区では,
林になっていた財産区所有の土地を勝手に畑にしてしまう人,
個人所有の林を勝手に開梱してしまう人,
国有地に家を立ててしまう人(住所は1kmも離れた場所の地番を使っています),
がいます。
開梱する人は,「いずれ整理になるからそれまでの一時的な使用だ」と主張しています。
我が家の土地も勝手に1町分近く開梱されてしまっており,
返還を何度も要求しましたが返してもらえませんでした。
侵されていない部分の林A(0.5町分くらい)を守るために,開梱したところ,
相手が明治のころ先祖がそこに木を植えたのでそこも占有権があると訴えを起こしました。
また,相手方は訴訟中に時効取得も主張しました。
その判決が先日ありました。
内容は以下のとおりです。
・相手方は林Aの周りの土地を専有しているから,林Aも専有していると認める。
・時効取得は認めない。
・公図の区割りは採用しない。
・ただし,所有権者がわかった場合は,所有権者のものである。
弁護士さんに相談したところ,私達が相手方が開梱してしまった部分の一部を半ば強引に
取り戻したことが心証を悪くして,結果ありきの判決だろうと言われました。
いま,控訴すべく準備をしていますが,どういう戦略を取るべきか悩んでいます。
相手方の件もそうなのですが,公図を否定されてしまっては,地区全体が混乱してしまいます。
みんな開梱した者勝ちだという行動に出かねません。
行政に土地の整理をお願いする等のもっと大きな視点での問題解決も必要かと思います。
私達がとり得るベストな行動についてアドバイスをいただけますようにお願い致します。
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